『傳』は店主長谷川在佑さんが2007年にオープンした日本料理店。
開店からわずか3年目で、「ミシュランガイド東京2011」で二つ星を獲得しています。
また、2016年の3月に発表されたAsia's 50 Best Restaurants「アジアのベストレストラン50」では、初登場で37位を獲得。
同年6月に行われたThe World's 50 Best Restaurants「世界のベストレストラン50」の発表ではOne to Watch「ワン・トゥ・ウォッチ」を受賞していて、今最も世界から注目を浴びている日本料理店です。
出典: http://www.theworlds50best.com/
1階はカウンターの8席。2階はテーブル席です。
初めての訪問の際から、カウンター8席のうち私の連れ以外はみんな外国人。何このグローバルなダイニングは(笑)
傳は基本は季節に合わせた食材でのコースになりますが、訪問回数によって出されるお料理が変わるので、あえて初訪問だった春のお料理を紹介したいと思います。
メニューはお任せコース。
まず名物の傳最中が登場。もうすでに楽しいです(笑)
中はフォアグラの白味噌漬け、エンドウ豆の餡、柴漬け。柴漬けのコリコリ食感が面白い。
熱々のホタルイカの茶碗蒸し。
ぷりぷりのホタルイカが絶品。
名物、傳タッキー!
長谷川さん顔入りの箱の中には鶏の手羽先とひよこちゃんが入ってました!
しかもなんと韓国の国旗入っててびっくり!!
外国人へのおもてなし?ですかね(笑)すごい嬉しかったです!
手羽先は外はカラッと揚げて中には筍おこわがギュッと詰まってました。
モチっシャキッとした食感と芳ばしく揚がったチキンは絶品でした。これテイクアウトしたい(笑)
お造りは、4日間熟成させた金目鯛です。
わさび等で和えてもちもち食感が堪らない。上はわさびのお花が。
お肉料理は豚肉とふき味噌とお野菜を一緒にいただきます。とても春が感じられるお皿でした。
次は色々な調理法の野菜がいただける朝採れたてのお野菜の傳サラダです。
なんと本物のアリちゃんがいました!ここはノーマか!(笑)またコアラの人参が隠れてた!人参がコアラになってる理由はこの時のイベントでオーストラリアに行ってきた名残だそうです。
甘酢漬けのトマトが激ウマでした。バニラのさやでほんのり甘い香りで、まさにハッピートマトです♪
次のお料理は山菜のしゃぶしゃぶ。
まず一口スープを飲んで、お肉と山菜を一緒にいただきます。
透き通ったスープはほのかな山椒の香りがまた素晴らしい。蕨、ウド、たけのこなどが入っています。
御飯は揚げ桜エビのご飯!サクサク食感と香ばしい桜エビの香りが絶品です。
お代わりしたら、2杯めはまた桜エビがご飯に馴染んできて食感も変わり変化が楽しめました。
デザートは信玄餅を再現したもの。
蓋を開けたら、なんと韓国語で「また来てね❤︎」と書いてありました。すごい嬉しかったです。外国人が多いここならではのおもてなしなんですね。
また面白い発見!
ピスタチオ+レーズン=きな粉
って公式が初めて分かりました。
次はスターバックスではなく、スターコンバックスの書いてあるカップを出され、これは何ラテ?と思ったらキャラメリゼしたサトウキビとアイスのデザートでした(笑)アイスクリームが溶けて中から黒トリュフの香りがして本当に面白い!
日本料理が大好きな海外の人がたくさん増えてきていますが、実は私のような外国人にとっては日本料理ってとても奥が深く、難しいイメージがあり、中々近づけられないジャンル。
とても美味しいけど、それがいったい何だったのか分からないまま終わることも多くありました。
しかし、傳なら日本料理がよく分からない人でも負担なく楽しくお食事ができる。
日本人はもちろん、世界各国から来たお客様の心を奪ってしまう何かがあります。
日本料理という概念は守りながらも枠にとらわれない個性的な料理や、遊び心満載の演出とお客さんに喜んでもらいたいという料理人の気持ちが伝わるお料理。
素直に美味しかったし、嬉しかったです。
和食と少し仲良くなったような気がします。
ただし、テンションが上がりすぎて、夜眠れない副作用があります(笑)
神保町 傳
03-3222-3978
東京都千代田区神田神保町2-2-32
※2016年12月中旬以降で、外苑前に移転します。