『L'orgueil(オルグイユ)』は若きオーナーシェフの加瀬史也さんが2016年2月15日に外苑前にオープンしたフレンチレストラン。
シェフはフランスのアキテーヌ地方の3ツ星レストラン『Michel Guerard(ミシェル・ゲラール)』を経て、シャンパーニュ地方のランスのレストラン『Les Crayeres (レ・クレイエール)』で修行。
その後日本の『Quintessence(カンテサンス)』で修行されたすごい経歴の方です。
シャンパーニュが大好きシェフは経験を活かして、お料理とシャンパーニュ地方のワインのみのペアリングという独特なコンセプトのお店を開店されました。
オープン直後からとても気になっていたレストランでした。
店内はカウンター2席とテーブル10席。
シェフが直接お料理やワインの説明とサーブをしてくださいます!
シェフはワインの知識がとても豊富で、その説明から本当にワインが好きなんだなと気持ちが伝わりました。
ディナーメニューはお任せコース1本
8皿構成 ¥10,500(サー込・税別)
ワインはペアリングにしていただきました。
乾杯のシャンパンは、
・ Chinchilla N.V. Blanc de Blancs
シャンシーラ ブラン・ド・ブラン
シャルドネ100%。
1985年にグランクリュに昇格したオジェ村のシャンシーラという作り手のシャンパン。
リンゴや洋梨のような香りときめ細やかな酸とミネラル感が豊富でした。
年に2回しか入荷しない貴重なシャンパンだそうです。
・タルトフランベ
そば粉の生地に玉ねぎやカジキマグロの炙り、粒マスタードと黒オリーブオイルを和えて揚げたものを載せています。この小さな一皿で期待感が増します!
・Andre Clouet Brut Rose NV
アンドレ・クルエ ブリュット ロゼ NV
ピノ・ノワール100%で20%はピノ・ノワールで作った赤ワインをブレンド。
鰹との酸味、付け合せのビーツなどに合わせていただくシャンパンです。
土のニュアンスや野性味が感じられるパワフルなワインでした。
・鰹
神奈川県の日戻り鰹を生姜とビーツで作ったマリネ液に一晩浸けて、叩きのようにグリエしています。
上には薄切りにしたビーツをイチゴのビネがーで味付けしてアマランサスを載せています。アクセントのブルーチーズとのバランスも素晴らしかったです。
・Egly Ourier Ratafia de Champagne
エグリ・ウーリエ
ラタフィア・ド・シャンパーニュ NV
次のフォアグラに合わせて上品な甘さのラタフィアが登場。ALC17%で下戸の私にはハードルが高いですが、少しずつ味見したらとてもエレガントな味わいでした。
・フォアグラ
スペイン産のフォアグラを先ほどのラタフィアでマリネしてテリーヌにしています!そりゃ合いますよー❤️
付け合せは栗尽くし
栗のチップス、栗のクッキー、栗のグラッセ。
栗と牛乳を使ったソース。
ラタフィアとのマリアージュが素晴らしすぎて本当びっくりです!!
・Michel Alnould Champagne Grand Cru Verzennay Brut Tradition
ミッシェル・アルノー・エ・フィス グラン・クリュ ヴェルズネイ・ブリュット・トラディション NV
ピノ・ノワール100%で温度を高めにして白ワインの感覚でいただきます。
・リードヴォーと舞茸のロースト
フランスブルターニュ産のリードヴォーと新潟県産の原木舞茸のローストして、ソースは舞茸とフォンドヴォーにレモンの酸味を加えたもの。
付け合せ銀杏とリードヴォーの唐揚げ、舞茸のチップス。
・CHAMPAGNE CHAPUY
CARTE VERTE BRUT RESERVE BLANC DE BLANC MILLESIME 2009
シャンパーニュ・シャピュイ
カルト・ヴェルト・ブリュット・レゼルヴ
ブラン・ド・ブラン・ミレジメ 2009
これは2回目飲むシャンパン。
オジェ村のグランクリュ畑収穫のシャルドネ100%です。
グレープフルーツのような柑橘系の香りとブリオッシュやバターのような香りのバランスがよく取れている美味しいシャンパーニュでした。
・奄美大島のスジアラ
初めて食べるスジアラ。身はふわっとしてるけどモチッと弾力もあって淡白な味合いに完璧な火入れで素晴らしいお皿の完成です!
ソースはエストラゴンとスジアラとオマールエビのお出汁を合わせたもの。付け合せのチンゲンサイとマコモダケがあまりにも美味しく、なぜチンゲンサイがこんなに美味しいのかシェフに聞いたぐらいです(笑)他の料理はもちろんですが、チンゲンサイの一口でシェフの腕の凄さが伝わります!
・ Roger Pouillon Coteaux Champenois Mareuil Rouge AOC, Rouge 2012
ロジェ・プイヨン コトー・シャンプノワ・マルイユ・ルージュ 2012
こちらはブラインドで出されたワイン(笑)
ピノ・ノワール100%です。
ラズベリーやチェリーの香りとバニラの香り。穏やかでマイルドな口当たりで包み込まれるような素晴らしいワインでした。
時間をおいてゆっくり味わいの変化を楽しみながら飲みたいワインでした!
・鳩
フランスのブレス産の鳩を色々な調理法でいただきます。
胸肉はロースト、ささみの部分は燻製、もも肉はコンフィ、手羽先はフリット、砂肝、レバー、心臓は串焼きで。わーい!鳩一羽食べた気分(笑)
とても楽しいメインでした。
ソースは赤ワインとピジョンのソース、付け合せは宇田の黒豆の枝豆、宇田の大和まな、かぼちゃの素揚げ。また大和まなに一目惚れして、まなちゃんとちゃん付けすることになりwとにかく忙しい一皿(笑)
・巨峰
山梨県産巨峰を二つの食感でいただきます。
一つは普通の巨峰に葛粉のギモーヴマシュマロを載せたもの。もう一つは凍った巨峰の上にマシュマロを炙って焼きにしたもの。その食感と温度の違いを楽しめる楽しいデセールでした。
・ティラミス
暖かい大人のティラミスです。
マスカルポーネはスープにして、生地はクルトンで表現、ココアパウダーの代わりにアイスにしたティラミスの再構築を頂きました。
・お茶菓子
烏龍茶とホワイトチョコレートのスコーン
シェフのこだわりと繊細な感性、豊かな経験からくる素晴らしいお料理は最初から最後まで、楽しさや驚き、感動が止まらなかったです。
お料理とワインのペアリングはまるでシャンパーニュ地方の村を旅行しているような気分でした。
またあの素晴らしいマリアージュを是非体験したいと思います。ご馳走様でした❤️
オルグイユ
03-6804-5942
東京都港区南青山4-3-23 オリエンタル南青山 201
http://orgueil.net
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