白金台のフレンチレストラン『TIRPSE(ティルプス)』で8月2日(木)~8月12日(日)のたった10日間で開催される「韓食(Hansik)」イベントに行ってきました!
いつも色々なことを試みている『TIRPSE(ティルプス)』ですが、まさかフレンチの店で韓国料理のコースをするとは思わなかった(笑)
ただし、これはただの韓国料理じゃありません。
日本全国どこでも、また韓国ですら味わえない超特急進化系韓国料理なのです!
シェフは韓国人のイ・ジョンジュンさん(通称ジュン)。←イケメン♡(すみませんwww)
彼は大阪の『HAJIME』や名古屋の『レミニセンス』等で修業し、韓国のミシュランの星付きのレストラン『SOIGNE』の系列店『doughroom by SOIGNE』で経歴を積み、2018年1月に来日しました。
フレンチやイタリアンを経験し、母国のお料理にそれを融合させることで、全く新しい料理が生まれます!
その初のお料理たちをご紹介します!
メニュー
ランチ¥6,000 / ディナー¥9,000
Pairing 4,000(L)6000(D)
2種類のチップス
・海苔ノリ塗り
黒いチップは海苔(ギム)にノリを塗って乾かして揚げたもの。韓国ではギムブガクと言います。それにサワークリームとアンチョビクリームを載せていただきます。
・キムチチップ
餅米のチップにキムチのパウダーやチョリソーパウダーを載せ、リコッタクリームとマイクロバジルを載せていただきます。2種類の辛味が楽しめるサクサクのチップ!
・油濃い水キムチ
韓国料理の定番、キムチを使った前菜。
キムチと言っても色々な種類があるんですが、今回は辛くない水キムチを使いました!
フォアグラを2週間以上熟成させた水キムチで巻いて、その上にシャインマスカットをトッピング。その上に透明なブドウジュースのシートを載せ見た目も綺麗。
フルーツの甘みと水キムチの酸味がフォアグラと絶妙なバランスでさっぱりとしたフォアグラがいただけます!
・ユッケになりたかったタタキ
メニュー名通りに最初はユッケにしたかったけど、例の事件により禁止になったためタタキにしたというw
仔牛のヒレ肉をタタキにして、組合せはユッケをイメージして作ったお皿です。
本場のユッケは生の牛肉に生の卵黄、ごま油、梨などを混ぜて食べるんですが、生の卵黄の代わりに乾燥させて燻製にした卵黄のパウダーをかけて、梨とディル、ニンニクのピュレ、マスタードシードの組合せでいただきます。
仕上げにテーブルの上でごま油+トリュフオイルのスプレーをシュシュっとかけてくれるのですが、その香ばしくて優しい香りが全体に広がり、まずは鼻で楽しむ。また口の中ではほのかなトリュフの香り広がりそれは幸せな体験!!
・ニョッポキ
ニョッキで作ったトッポキのことで、これは病み付きになります!!
学生時代ほぼ毎日食べていた大好きなトッポキがこんなに立派なお料理になるとは夢にも思わなかった!(笑)
インカのめざめで作ったニョッキをトッポキの形にして、甘辛いソースでいただきます。下はパースニップのソースと付け合わせはルッコラとうずらの卵のピクルス。カダイフで作ったうずらの巣が可愛い♡
本場韓国のトッポキを食べるときは、各種天ぷらとゆで卵は付き物。天ぷらのないトッポキは寂しい!カダイフの巣は天ぷら代わりになるので、潰してニョッキと一緒にいただくのが美味しい食べ方です!うずらの卵はゆで卵の代わりになってお口直しにもなります。
シェフ本当色々考えて作ってるー!
感動したー\(^o^)/
・お口直しの「シッケ」
少しピリ辛のニョッキの後はお米で作った韓国伝統のお茶のシッケでお口直しを。甘めのお茶で優しい味わいです。
・チョゲグクス(酢鶏麺)
韓国の夏の定番の保養食で「参鶏湯(サムゲタン )」というものがあります。しかし暑い鶏のスープだけじゃなくて、氷が浮いた冷たい鶏とお酢のスープ「酢鶏湯(チョゲタン)」をご存知ですか?
「チョゲグクス」はこの「酢鶏湯(チョゲタン)」のスープに麺を入れて食べるお料理。
「参鶏湯」ほどメジャーではないけど、一度食べた人だと絶対忘れられない味。夏になると無性に食べたくなります!
鶏ベースのスープに「ドンチミ(大根でつけた水キムチ)」を混ぜてコクや深みのあるスープが絶品。
暑さで疲れ、だるい体がこのお酢の効いた冷たいスープで元気パワーアップになりますよ!
麺は自家製のカッペリーニにして、韓食とイタリアンの完璧な調和でした!
・土の上の魚
漢方材を使ったスープに鶏のブイヨンで炊いたレンズ豆、その上には甘鯛の鱗焼きをカリッカリに焼いて、上にはトピナンブール(菊芋)のチップスを載せています。
甘鯛の身はしっとり、鱗とトピナンブールのチップスはカリカリで優しい香りの漢方スープといただくと最高の食感や香りが楽しめます。
香りの頂点に立つのが日本には中々ないエゴマ油。
身も心も優しくなる最高の一皿です。
ワインとのペアリングも最高だそうなので、是非お勧めの赤ワインと一緒にお楽しみください!
・焼肉
韓国の焼肉をイメージした「メインは豚トロ」!!
なんと豚トロ!!一番好きな豚トロです!!もう美味しいしかないw
ソースは焼肉には欠かせない「サムジャン(コチュジャンや韓国味噌、ごま油などを混ぜて作ったもの)」に肉のジュを入れて和洋折衷×→韓洋折衷にしたもの。このソースが少し辛めだけどまたとてつもなく美味しい!
仕上げに藁焼きにしたこのお肉をいただくとお口の中はお肉が弾けるとともにスモーキーに。これは幸せのスモーキーです。ああ、おかしくなるー(笑)
お皿にはごま油を塗って香りも楽しめます。またエゴマの葉のパウダーをかけていて、これで本物の焼肉の完成!
デザートは2品です。
・かき氷 ユルムチャ
「ユルムチャ」はハトムギや松の実、雑穀などで作った甘いお茶のこと。
液化窒素で凍らせたミルクの氷はふわふわ。
そちらにユルムチャのエスプーマをかけて、ミルクのチュイール、お餅の代わりにタピオカなどをトッピングしています。
ユルムチャ知らないよーって方。本当に美味しいのでお楽しみに!!
・ホトック
韓国風のパンケーキ。中には黒糖やシナモンを入れて熱々に焼いて食べるおやつです。
よく寒いとき屋台とかで買って食べた記憶があります。
今回のメニューではシナモンで香り付けをしたリンゴのコンポートを入れて、上には醤油キャラメルのアイスをトッピングして、甘さと塩っぱさの素晴らしいコントラストが楽しめます!!
焦がしバターで焼いてさらに香ばしい味わいに仕上がりました❤️
家でも作れるけど、こんなに美味しいホトックは他では食べれませんよ?
お茶菓子2種類
・空気餅
最初聞いたときにうん??と思いましたが、これは食べれば分かります。
お口に入れた瞬間、空気のようにすっと溶けて消えてしまうとても面白いお茶菓子。
お味は「インジョルミ(きな粉をまぶしたお餅の)」味です。
溶ける前に早めにいただきましょう!
・薬果(ヤッカ)
祭事や正月、お盆などに必ず食べる韓国の伝統お菓子。
ごま油で作ったパイ生地を揚げて、蜂蜜シロップにつけたもので、昔は宮廷とかの身分の高い方のみが楽しめたお菓子でした。
手作りのヤッカは初めて食べてみました!
ごま油と生姜の香りがほんのりと。
手が止まらないやつです(笑)
日本に馴染みがあるようで本当はそうでもない韓国料理。
すべてのお料理にはストーリーがあり、シェフの思い出(というか韓国人としての懐かしさなのかも)が詰まっていて、また季節を表す韓国ならでは食材とお料理がいただける素晴らしいコースでした。
たったの10日間だけれども、韓国料理の革命とも言えるこのコースを食べれて本当によかったです。 絶対また食べたいなー
本当にありがとう♡
TIRPSE(ティルプス)
東京都港区白金台5-4-7 BARBIZON25 1F
03-5791-3101
定休日:日曜日 一度の月曜日を合わせ月5日
営業時間:
12:00~13:00(L.O)
18:00~20:30(L.O)
公式HP http://tirpse.com/
食べログ https://tabelog.com/tokyo/A1316/A131602/13160347/
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